『クジマ歌えば家ほろろ』は、中学生の鴻田新(こうだ あらた)が、道端で出会った謎の生物「クジマ」を家に連れ帰ることから始まる物語です。鳥のような姿で人間の言葉を話すクジマが、浪人生の兄を抱えてピリついていた一家に加わり、日常を少しずつ変えていく姿は、読む人に笑いと癒やしを与えてくれます。作者による独特な「間」を活かした描写が、シュールな笑いと家族の繊細な感情を鮮やかに描き出しています。
この作品は小学館の『ゲッサン』で連載され、多くの賞を受賞するなど漫画ファンの間で大きな話題となりました。2026年4月からは待望のテレビアニメも放送され、その唯一無二の世界観が再び注目を集めています。全5巻という物語の中に凝縮された、クジマの正体にまつわる謎や家族との間に生まれる温かな絆は、読む人の心を掴んで離しません。
この記事では、あらすじや個性豊かなキャラクターの一覧、読者の間で話題の口コミ、さらに最新のアニメ情報までをまとめています。これから新しく読み始める方はもちろん、アニメをきっかけに物語の結末が気になった方も、作品をより深く楽しむための参考にしてみてください。
漫画『クジマ歌えば家ほろろ』はどんな話でなぜ面白い? 登場人物一覧と作品情報

- 漫画のあらすじをざっくり紹介
- 主な登場人物一覧
- 作品の著者および出版情報について
漫画のあらすじをざっくり紹介
中学1年生の鴻田新(こうだ あらた)は、ある秋の放課後、道端で不思議な生き物に出会います。それは、自動販売機の下に落ちている小銭を一生懸命に探している、鳥のような姿をした謎の生物「クジマ」でした。
お腹を空かせているクジマを放っておけなくなった新は、彼を自宅に連れ帰り、ご飯をあげることにします。ところが、二人で仲良く食卓を囲んでいるところへ、新の兄・英(すぐる)が自室から降りてきました。見たこともない生き物が家にいることに、英はパニックになってしまいます。
クジマは「次の春まで居候させてほしい」と頼み込みますが、ピリピリしていた英はすぐに拒絶。残念ながら、二人の関係は最悪のスタートとなってしまいました。一方で、最初は反対していた両親も、クジマが春には旅立つ「渡り鳥」のような存在だと知り、期間限定で居候を認めてくれることになります。
そんな鴻田家には、ある悩みの種がありました。浪人生である英に気を使って、休日は家族全員が物音を立てずに静かに過ごさなければならなかったのです。新にとって、この重苦しい空気の中での休日はとても憂鬱なものでした。
そんな家の雰囲気を変えたのが、クジマでした。彼は家族みんなが笑顔になれるようにと、庭で楽しめる「手作りの流しそうめん」を企画します。クジマの自由で明るい振る舞いが、少しずつ鴻田家の日常に新しい風を吹き込んでいくのでした。
主な登場人物一覧
鴻田新(こうだ あらた)
この作品の主人公で、どこにでもいる中学1年生の男の子。共働きの両親が夜遅くまで不在なことが多く、少し寂しさを感じていたところでクジマと出会いました。クジマを友達のように受け入れることで、家の中がパッと賑やかになります。夜は、お母さんが作る家庭料理や、クジマが腕を振るうロシア料理を囲んで楽しく過ごしています。
クジマ
ロシアから渡り鳥と一緒にやってきた、正体不明の不思議な生き物。身長は180センチと意外に大きく、3歳ながら日本語とロシア語を自由に操ります。見た目はペンギンのようですが、触り心地はアザラシのようにしっとりしているのが特徴。日本食が大好きですが、自分でもロシア料理を作れる器用な一面もあります。怒ると相手にバレないよう、ロシア語で早口にまくしたてる癖があります。
鴻田英(こうだ すぐる)
新の兄で、現在は大学合格を目指す浪人生。受験の失敗をきっかけに自分の殻に閉じこもりがちになり、食事も自室で一人で取ることが増えてしまいました。最初はクジマのことを嫌い、顔を合わせるたびに喧嘩ばかりしていましたが、物語が進むにつれて少しずつ心の距離に変化が訪れます。
鴻田みよし
新と英の母親。仕事で忙しい日々を送っていますが、家族やクジマのために栄養たっぷりの料理を作ろうと奮闘する、優しくてパワフルなお母さんです。
鴻田正臣(こうだ まさおみ)
新と英の父親。温厚な性格ですが、仕事の帰りが遅いうえに出張も多く、なかなか家でゆっくり過ごせません。その影の薄さから、クジマに「いてもいなくても変わらない」と厳しいツッコミを入れられてしまうこともあります。
三ツ木真琴(みつき まこと)
新とは幼い頃から一緒に遊んできた、明るい性格の幼馴染。私立の中学校に通っているため、今は新とは別の学校ですが、昔と変わらず新のことを大切に思っています。クジマの存在を知っている数少ない理解者の一人です。
作品の著者および出版情報について
この作品は、新進気鋭の漫画家である紺野アキラ氏によって描かれています。この作品が連載デビュー作となりますが、独特な「間(ま)」の取り方や、シュールさと温かさを合わせた作風が、連載当初から多くの漫画ファンの間で話題となりました。
掲載誌は小学館の『ゲッサン(月刊少年サンデー)』で、2021年から2024年にかけて連載されました。「次にくるマンガ大賞2022」のコミックス部門でU-NEXT賞を受賞するなど、数ある連載作品の中でも特に高い評価を得ている一冊です。
紺野アキラ氏の手によって生き生きと描かれる鴻田家の面々と、どこか不気味ながら愛嬌のあるクジマのやり取りは、読者に日常の尊さを再確認させてくれます。全5巻という手に取りやすいボリュームで綺麗に完結しており、幅広い世代から愛される小学館を代表するホームコメディ作品の一つとなっています。
また、人気漫画『カラオケ行こ!』や『ファミレス行こ。』で知られる和山やま氏とも深い交流があります。和山やま氏は以前からこの作品を高く評価しており、単行本の帯に推薦コメントを寄せるほどのお気に入りだそうです。
どちらの作品も、思わずクスッと笑ってしまうような「シュールな笑い」や、独特な「間(ま)」を大切にしている点がよく似ています。和山やま氏の作品が好きな読者であれば、クジマと鴻田家が繰り広げる不思議な日常も、きっと心地よく楽しめるでしょう。
漫画『クジマ歌えば家ほろろ』はどんな話でなぜ面白い? アニメはいつから? 読者の評価や感想、口コミ、シーモア試し読み情報

- 『クジマ歌えば家ほろろ』の評価や感想、口コミは?
- アニメはどこで見れるの? 声優はだれ?
- 漫画版とアニメ版の違いについて
- 『クジマ歌えば家ほろろ』を読んでみたい! どこで試し読みできる?
『クジマ歌えば家ほろろ』の評価や感想、口コミは?
『クジマ歌えば家ほろろ』に寄せられた読者の反応を見ると、謎の生物クジマのシュールな言動にクスッと笑わされながらも、次第に鴻田家の人々と心を通わせていく温かい物語に感動する声が多く届いています。
一方で、クジマの独特なビジュアルや、大きな事件が起きない穏やかな日常劇という作風のために、読者の好みによって評価が分かれる部分もあるようです。ここでは、実際にこの作品を読んだ人たちがどのような点に魅力を感じ、またどのような点に物足りなさを感じたのか、代表的な意見をご紹介します。
不気味な姿が愛嬌に変わる不思議
最初は「見た目が少し不気味で怖い」と感じていた読者も、読み進めるうちにクジマに夢中になってしまうケースが多いようです。シュールな言動が癖になり、最後まで読み終える頃には「うちにも居候してほしい」と思えるほど、愛らしい存在として受け入れられています。
冷え切った家族を温かくする存在
受験を控えた浪人生がいる家庭の、ピリピリとした重苦しい空気感がリアルに描かれています。そんな中、クジマの自由な振る舞いによって、家族の雰囲気が少しずつ柔らかくなっていく過程が丁寧です。押し付けがましい感動ではなく、自然と心が温まる作品として高く評価されています。
食を通じた異文化交流
クジマが作るロシア料理がとても美味しそうで、家族と一緒に食卓を囲むシーンが微笑ましく描かれています。言葉や種族の壁を超えて、美味しいものを一緒に食べる尊さを再確認させてくれる点も、多くの読者の心に響いています。
全5巻で完結する美しい構成
物語が春に始まり、春に終わるという「起承転結」が非常に美しく、読後の余韻が素晴らしい一作です。物語を無理に引き延ばさず、一番良い形で完結しているため、一気読みした後の満足度が非常に高いのが特徴です。
※個人的には、全5巻では物足りないと感じるほどクジマの魅力にハマりました。もっと彼らの日常を見ていたいという気持ちになり、いつまでも続いてほしいと願いたくなるような、不思議な愛着が湧く作品です。
劇的な展開を求める人には物足りないことも
基本的には穏やかな日常の積み重ねであるため、派手なアクションや明確な敵との戦いといった、劇的なストーリー展開を求める人には、少し退屈に感じられたり盛り上がりに欠けると思われたりする側面もあるようです。
シュールな笑いやビジュアルの好み
わかりやすいギャグではなく、独特の間(ま)や空気感で笑わせるスタイルです。そのため、人によっては「どこで笑えばいいのか戸惑う」こともあるかもしれません。また、クジマのリアルな造形を「気持ち悪い」と感じてしまうと、物語に入り込む前に手が止まってしまう可能性もあります。
アニメはどこで見れるの? 声優はだれ?
待望のテレビアニメ『クジマ歌えば家ほろろ』は、2026年4月9日(木)から放送が始まります。TOKYO MXやMBS、BS-TBSのほか、リピート放送もあるAT-Xなど、いろいろなチャンネルで見ることができます。
また、スマホやパソコンで好きな時に楽しめる動画配信サービスもたくさんあります。U-NEXT、アニメ放題では、4月9日(木)からどこよりも早く配信が始まる予定です。そのほか、ABEMAやAmazon Prime Videoなどの主要な配信サービスでも順番に公開されるので、自分の見やすいサイトをチェックしてみてください。
アニメでは、謎の生物クジマ役の神月柚莉愛さんをはじめ、主人公の鴻田新役を村瀬歩さん、お兄さんの英役を阿座上洋平さんたちが声を担当します。ほかにも、お母さん役の白石涼子さんやお父さん役の野島裕史さん、さらに幼馴染の真琴役を演じる稗田寧々さんといった豪華な声優さんたちが、キャラクターたちを生き生きと演じてくれます。
この作品の世界観を彩る主題歌も、とても素敵な曲ばかりです。オープニングは作品の空気にぴったりの澄んだ歌声が響く一曲で、エンディングは物語の余韻を優しく包み込んでくれるような楽曲に決まりました。
- オープニングテーマ: Galileo Galilei「木漏れ日坂」
- エンディングテーマ: 角銅真実「ほろろ逍遥」
漫画版とアニメ版の違いについて
アニメ版では、物語の舞台となるのどかな街並みが、色彩豊かに描かれています。キャラクターデザインについては、中学生の新(あらた)の表情が丁寧に表現され、クジマも原作のシュールな持ち味を活かしつつ、アニメならではの親しみやすさが加わった印象です。不気味さと可愛さが同居する独特のビジュアルは、より幅広い層に受け入れられやすい仕上がりになっています。
気になるクジマの声は、一生懸命に日本語を話していることが伝わる、ロシア語訛りのある独特な話し方です。正体不明の生物という難しい役どころですが、声を担当する神月柚莉愛さんは、映画『崖の上のポニョ』で主演を務めるなど、豊かな表現力を持つ方です。その演技によって、クジマという不思議なキャラクターの個性がよりはっきりと描き出されています。
『クジマ歌えば家ほろろ』を読んでみたい! どこで試し読みできる?

『クジマ歌えば家ほろろ』の試し読みを検討されている方には、NTTグループ運営の電子書籍ストア「コミックシーモア」がおすすめです。
コミックシーモアでは、第1巻から最終巻までの全5巻が取り揃えられています。これらの作品はすべて無料立ち読みが可能であり、購入を決定する前に内容を確認することができます。また、無料の会員登録を行うことで割引クーポンやポイント還元などの特典も利用できます。
「漫画『クジマ歌えば家ほろろ』はどんな話でなぜ面白い? 」まとめ
記事のポイントをまとめます。
ロシアから来た謎の生物クジマと鴻田家の温かな交流を描く物語
作者はこの作品が連載デビュー作となる新進気鋭の紺野アキラ氏
浪人生の兄を抱えピリついていた家族がクジマを通して再生していく
和山やま氏も絶賛するシュールで知的なギャグセンスが魅力
全5巻で美しく完結しており一気読みした後の満足度が高い
アニメは2026年4月よりTOKYO MXやAT-Xほかで放送
クジマ役の神月柚莉愛さんを筆頭に村瀬歩さんなど豪華声優陣が集結
主題歌はGalileo Galileiと角銅真実氏による書き下ろし楽曲
不気味さと愛らしさが同居するクジマの独特な存在感に注目
コミックシーモアの無料試し読みで作品の空気感を体験するのがおすすめ
